インド映画は初めて見たのですが、一言でいうと最高でした
「きっと、うまくいく」というベタなタイトルに、あまり洗練されていないポスター。なんとなく食わず嫌い的な感じで見ていなかったのですが、今まで見なかった自分を後悔
ここ最近見た中で圧倒的に面白かったです!
受験・就活を控える、悩める若者におすすめの映画でした
ということで映画『きっと、うまくいく』の感想・あらすじを紹介したいと思います(※ネタバレあり!)
ちなみに「きっと、うまくいく」はAmazonプライムビデオで見放題となっています!
目次
「きっと、うまくいく」あらすじ・感想
インドの難関ICE工科大学に通う3人の青年が、入学してから卒業するまでのお話
大人になった彼らが過去を振り返るという形で物語が進んでいきます
問題児3人組が色々とバカ騒動を起こし、明るくて笑える学園コメディです!
その一方で、インドの教育問題・競争社会に一石を投じる、メッセージ性の強い作品でもあります
若者が将来に不安を抱くのは世界共通らしい。超競争社会で消耗して自殺してしまう若者の問題など、日本に住む私も他人事ではない気持ちで見られました
ストーリーよし、音楽よしで、見終えたとき「あ~面白かった~!!!」と素直に思える最高の映画でした
日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。
エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。 抱腹絶倒の学園コメディに見せつつ、行方不明のランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。
根底に流れるのは学歴競争。加熱するインドの教育問題に一石を投じ、真に“今を生きる”ことを問いかける万国普遍のテーマ。
Amazonあらすじ
痛快3バカトリオ!主な登場人物を紹介
主要人物である、個性豊かな3人の学生を紹介します!
既存の価値観に異論を唱える自由人。出る杭「ランチョー」
物語の要は問題児ランチョー。とても魅力的な人物です
みんなが学長にヘコヘコする中、堂々と自分の意見を言う姿は爽快!学長にはめちゃくちゃ嫌われますが、秀才なので学校の成績は常にトップ。そこが憎い
確固たる自分の信念を持ち、みんなが信じている価値観をバッサリと切ります。彼の言葉は、様々な価値観に囚われて苦しんでいる学生たちの心を動かします
なんのために勉強するのか?どのように生きるのか?自由人ランチョーのセリフには心に残る名言が多い
「若くして私たちは人生とは競争だと信じた。ゆっくり走っていては踏みつぶされ、追い抜かれていく。この世に生まれるためには300億の精子と争わなければならないのだから。」
「私たちのほとんどが学位を求めて大学へ行く。割のよい仕事、綺麗な奥さん、クレジットカード、社会的地位は学位がなければ手に入らない。でも、彼にとってそんなことは全く関係ないんだ。大学で学ぶことを純粋に楽しみ、一番だろうがビリだろうがそんなことはおかまいなし。」
工科大学に通いながらも、動物写真家を夢見る「ファルハーン」
3バカトリオの一人、ファルハーン。
インド屈指の名門ICE工科大学に通いながらも、本当は機械よりも動物が好きな青年です。そんなだから学校の成績もいつもビリ
家族からは当然のようにエンジニアになることを期待され、「動物写真家になりたい」なんて口が裂けても言えない
「もし写真家になったらきっと稼ぎは少なくなる。そうだろ?家や車も小さくなるだろう。でも、父さん。僕はそれで幸せ、本当に幸せなんだよ。何をするにせよ心は満たされるのだから。」
悩めるファルハーンに対するランチョーの言葉
「工学を辞めて動物の写真家になれよ。才能を無駄にするべきじゃない。もしプロの歌手の父親が子供にクリケット選手になるように説得していたら?もしプロのクリケット選手の父親が子供に歌手になるよう説得していたら?彼らはどうなっていたと思う?僕が言っていることが分かるか?動物が好きなのになぜ機械と結婚するんだ。」
自分が家族を支えなくてはならない。超苦学生の「ラジュー」
お調子者のラジューは超苦学生。
家は貧しく、彼の実家の描写はインドの経済格差を思わせる。質素な食事や住まい、病気に苦しみながらも働かなくてはならない親
そんな中、エリートを軍団を輩出するICE工科大学に受かったラジューは一家の希望です。彼は機械が大好きだが、将来の不安におびえいつも神頼み
また物語の中で、学長から退学を命じられたラジューは自殺未遂をおこないます。そこから回復するまでの友情や家族の愛は泣ける
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学生が自殺する。インドの社会問題
物語冒頭で一人の学生が寮の部屋で自殺をおこないます
面白おかしい映画なんだろうな~と思い見ていると、突如明るいシーンからのこの展開に衝撃を受けました
自殺した学生ジョイ・ロボは、ランチョーのように機械を愛する秀才です。しかし卒業制作でヘリ(ドローンのようなもの)を作り、あと少しのところで提出期限に間に合わない
学長からは「そんなもの飛ばない。非現実的なものをつくるな」と留年を言い渡されます
必死でつくり上げた制作物をゴミ箱に捨てて、ジョイ・ロボは引きこもるように
ずっと死んだような人生だった
一度でいいから生きさせてくれ
陽の光を僕に 雨の潤いを僕に
もう一度成長するチャンスを僕に「きっとうまくいく」Give Me Some Sunshine歌詞
ここ数年でインドの若者の自殺数が増加しているそうです
その大きな原因のひとつが「教育」。
若いうちに一度失敗したからといって人生が台無しになるなんてことはありませんが、格差社会であるインドではやはり「学歴」「就職」によって人生を大きく左右されてしまいます
だから「失敗してはいけない」。そんなプレッシャーが、私たち日本に暮らす若者よりも強いのかもしれません
基本陽気なミュージカルありの楽しいコメディ映画ですが、学歴競争などの社会問題もテーマとしており、考えさせられるシーンもある映画でした
まとめ
映画「きっとうまくいく」の感想まとめ
- 自由人ランチョーのセリフが心に残る
- ミュージカルパートが素晴らしい明るいコメディ映画
- インドの社会問題へのメッセージ性もあり考えさせられる
ここ最近見た映画の中で圧倒的におもしろかったです!
3時間という長編ですが、一切飽きることなく見入りました。初めて見たけどインド映画っていいですね!
受験や就職で悩む若者も、そうでない人も、ぜひ見てほしいおすすめの映画です
以上、映画「きっとうまくいく」のあらすじと感想でした
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