Amazonプライムビデオで映画『エクス・マキナ』を見たので感想。(ネタバレあり!)
「AIロボットと人間のラブストーリー」的なものを想像していたのですが、全然違いました。密室サイコスリラーです
人口知能やロボット映画というと派手なアクションを思い浮かべますが、この映画は静かに始まって静かに終わります。
静かに進んでいく物語の中で、AIの漠然とした怖さがしっかりと描かれていました。
目次
『エクス・マキナ』の作品データ!
『エクス・マキナ』(Ex Machina)
- 2015年 イギリス
- 第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞作品
- ジャンル:SFスリラー
- 監督:アレックス・ガーランド
- 主演:ドーナル・グリーソン, オスカー・アイザック, アリシア・ヴィキャンデル, コーリイ・ジョンソン
『エクス・マキナ』のざっくりとしたあらすじ
主人公ケイレブは、社長ネイサンの家に招待されます。
なんと社長は秘密裏にAIロボットを作っていた。そこでケイレブはAIロボットの面談テストを頼まれます。
AIロボット「エヴァ」は美しく、本当に感情があるように見える。
そんなエヴァに惹かれた主人公は、エヴァを部屋から脱出させようと考えるが…
密室で行われる「人 対 人工知能」の駆け引きに終始ハラハラさせられます。
↓「Amazon『エクス・マキナ』あらすじ」より引用
世界シェア率No.1の検索エンジンを運営するブルーブック社でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さないCEO.ネイサンが所有する大自然の中の邸宅に、1週間滞在するチャンスを得る。
人里離れたその地に到着したケイレブ。
彼を待っていたのは、ネイサンが極秘に開発した美しい女性型ロボット“エヴァ"に搭載された人工知能(AI)の“チューリング・テスト"に協力するという、興味深くも不可思議な実験だった・・・。
エヴァがだんだん可愛く見えてくる
よくありがちなのが人型AIロボットといっても姿は普通の人間というパターンですが、エヴァは違います。
顔は人そっくりですが、体はメカそのまま。なかなか不気味。
けれど物語が進むにつれて、主人公と同じようにエヴァが可愛く見えてくるんです。
美しい女優さんが演じているからもあるけれど。
またエヴァ役のアリシア・ヴィキャンデルの、AIロボットの動き・表情の演技が上手い。
彼女はバレエダンサーとしての一面もあるそうで、エレガントなんだけれどロボットっぽさのある動きに魅せられました。
星新一の『ボッコちゃん』を思い出した
ラストはまぁ想像通り…という結末でした。
またこの映画を見て、星新一『ボッコちゃん』を思い出しました。
人型ロボットを人間だと思い込んで、勝手に人間が熱を上げてなんやかんややらかして、最後はロボットだけになるというお話。(うろ覚え)
それを現代版にアップデートした感じです。人工知能には検索エンジンのシステムが組み込まれていて、常に学習し続けて…みたいな。
ボッコちゃんは自我を持っていなかったけれど、エヴァは自分で考えることができる。そこがまた怖い。
人工知能はこわい?かわいい?
(出典:http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1512/20/news008.html)
人工知能といえばSiriとか、最近ではグーグルホーム・アマゾンエコーなどのAIスピーカーが話題ですね。
AIってどこか可愛らしさがあるように思います。
でもAIがもっと進化したら…と考えると少し怖いような気もしませんか?
Siriかわいいと言いながらも、4足歩行で勝手に動く人工知能ロボットを見ると「うわっキモチワルっ!」と思う。
AIの進化にワクワクしているしている一方で、みんなどこかで不気味さも感じているのではないでしょうか。エクス・マキナではその漠然とした不気味さを上手く表現されています。
「AI同士が結託していつか人間を襲ってくるんじゃないか…」「逆に人間を利用してくるんじゃないか…」とか、妄想が広がりますね。
『エクス・マキナ』は人工知能にワクワクする人におすすめの映画です!
Amazonレビューを見ると好き嫌いがハッキリわかれているようですが、私は好きです!
ロボットの派手なアクションはありませんが、AIの静かな不気味さにゾクっとしました。人工知能と人間の違いについて考えさせられるオススメ映画です。
また現在Amazonプライムビデオでは『エクス・マキナ』が見放題となっています。
30日無料体験ができるので、まだ動画配信サービスに登録していない人はどうぞ↓