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漫画版『君たちはどう生きるか』あらすじ・感想

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君たちはどう生きるか

以前から話題の漫画「君たちはどう生きるか」を読みました

「子どもたちに向けた哲学書であり、道徳の書」

これは池上彰氏が寄せた前書きですが、まさにそのような印象を受けました。

 

原作が児童書であり、さらに本書は漫画になっているのでとても読みやすい。

子供向けとはいえ、書かれているのは大人が読んでも気づきのある深い内容で、改めて自分の生き方について考えるきっかけをくれます。

ということで、漫画版『君たちはどう生きるか』のあらすじ・感想を紹介したいと思います!

「君たちはどう生きるか」あらすじ

コペル君とおじさん

主人公は中学生のコペル君。

となりに住む「おじさん」と、日々感じる疑問や学校での悩みを語り合います。

その二人のやりとりを通して「生きること」をわかりやすく説いた本です。

人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん、多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、数多くの生き方の指針となる言葉が示されています。

引用:Amazonあらすじ

 

主な内容は、ものの見方・勇気・貧富の差・いじめ・教養について。

本書には心に残る名言が多いのですが、その中からいくつか紹介したいと思います

「立派な人間」と「立派そうに見える人間」

コペル君と浦安君

本書では「立派な人」という言葉が多く登場する。

おじさんはコペル君に「立派な人間」になってほしいと願っています。

 

そんなおじさんがコペル君に語った言葉

いいことをいいことだとし、悪いことを悪いことだとし、一つ一つ判断してゆくときにも、また、君がいいと判断したことをやってゆくときにも、いつでも、君の胸からわき出てくるいきいきとした感情に貫かれていなくてはならない。

「誰がなんと言ったって――」というくらいな、心の張りがなければならないんだ。
そうでないと、僕やお母さんが君に立派な人になってもらいたいと望み、君もそうなりたいと考えながら、君はただ「立派そうに見える人」になるばかりで、ほんとうに「立派な人」にはなれないでしまうだろう。

世間には、他人の目に立派に見えるように、見えるようにと振舞っている人が、ずいぶんある。そういう人は、自分がひとの目にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。

人の目ばかりを気にして、無理に立派にみせようとしていないか、本当の気持ちを蔑ろにしていないか

はたして自分はどうだろうと考えさせられますね…。

そんな人にならないために、自分自身がしみじみと心を動かされたことをくれぐれも大切にすること、そしてその意味をよく考えるようにしようと書かれています。

苦しみやつらさは人間が人間として正常な状態にいないことから生じる。

コペル君

人間関係のこじれ、仕事が上手くいかない、目標になかなか届かない…誰でも日々の生活でつらいことや悲しいことに出会う。

本書では、それは誰にとっても望ましいことではないけれど、そのおかげで「本来人間がどういうものであるか」を知ることができる、とあります。

 

ある日コペル君は友達を裏切ってしまう。

友達に絶好されるのではないかという不安と、裏切ってしまった罪悪感に苦しみ、学校に行けなくなってしまいます。

そんなコペル君へのおじさんの言葉

心に感じる苦しみやつらさは人間が人間として正常な状態にいないことから生じて、そのことを僕たちに知らせてくれるものだ。そして僕たちは、その苦痛のおかげで、人間が本来どういうものであるべきかということを、しっかりと心に捕らえることができる。

人間が、こういう不幸を感じたり、こういう苦痛を覚えたりするということは、人間がもともと、憎しみあったり敵対すべきものではないからだ。また元来、もって生まれた才能を自由にのばしてゆけなくてはウソだからだ。
およそ人間が自分をみじめだと思い、それらをつらく感じるということは、人間が本来そんなみじめなものであってはならないからなんだ。

つらいと感じた出来事から、いつでもこういう知識を汲みだしてこなければいけないとおじさんは言います。

 

中には自分勝手な欲望が満たされないからといって不幸だと嘆いたり、つまらない見栄にこだわって苦しんでいる人もいる。

その場合にも、「人はそんな自分勝手な欲望を抱いたり、つまらない見栄を張るものではないという真理が、この不幸や苦痛のうしろにひそんでいる」とあります。

悲しいこと辛いことがあったときには、「なぜそう感じるのか」と俯瞰してみることが必要なのかもしれませんね。

戦中に書かれ今なお読み継がれる理由

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

「君たちはどう生きるか」が書かれたのは今から80年前の戦中。

その間ずっと読み継がれてきた名作です。

時代は関係ない本質が書いてあるからこそ、現代を生きる私たちが読んでも共感させられるのかもしれません。

 

また漫画版は、全ページ漫画になっているのではなく、漫画部分とテキスト部分が交互に入っています。

「おじさんのノート」という形で入っている文章を読むことで深く『君たちはどう生きるか』の内容を理解できますが、ストーリーを追って漫画ページだけ読んでも面白いと思います。気軽に読めるのでおすすめ

 

ちなみに本屋にいけばほぼ100%平積みされていますが、この大ヒットのきっかけは「子供の頃にこの本を読んでいた世代が懐かしんで買い、我が子や孫に読ませる」というのがあるらしいですよ。

まとめ

『君たちはどう生きるか』あらすじ・感想のまとめ

  • 子供向けで読みやすいが、大人も気づきがある道徳の書
  • 心に残る文章がたくさん
  • 漫画版はこの名作を気軽に読めるのでおすすめ

 

あとこの本について調べている時に知ったのですが、なんと宮崎駿監督の次回作が「君たちはどう生きるか」なんだって!

「その本が主人公にとって大きな意味を持つ」という内容らしい!たのしみだ~

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