読書

『頭は「本の読み方」で磨かれる』の感想。読書初心者にオススメの読み方指南書でした

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頭は「本の読み方」で磨かれる

以前は本を全く読まなかった私ですが、今年に入ってから細々と本を読むようになりました。

「読書がいいのはわかるんだけど、面倒くさくて続かない…」なんて人も多いのではないでしょうか。

スマホがあれば娯楽には事足りますし、なかなか本に手が伸びないんですよねー。

それでもいざ読んでみたら、新しい考え方に触れたり、感動できる物語に出会ったりと、「読書っていいな」と思えます。

そこで先日、脳科学者の茂木健一郎さんが書いた『頭は「本の読み方」で磨かれる』を読んだのですが、これがまさに「読書したいけどなかなか続かない」という人にピッタリの本でした!

読んでいると「読書スゴイ。いっぱい本よも」という気分にさせてくれるのです。

ということで、『頭は「本の読み方」で磨かれる』の感想と印象に残った点など紹介したいと思います。

 

 読んだ本の数だけ、高いところから世界が見える。(ジャンルは問わない)

読んだ本の数だけ、足の下に本が積み重なっていくイメージです。

一冊一冊積み重なっていくからこそ、より広い世界、より深い世界が見えるようになる。P19

こう言われると、なんか本読みたくなりません?(笑

本読む人の見える世界って自分とどう違うのだろう?とちょっと気になりますよね。より深い世界が見えるようになったら、より色んなことを楽しめると思うんです。

この本では色んなジャンルに手を付ける「乱読」を推奨しています。

それには理由があって、下の図がわかりやすかったです↓

頭を良くするには「高さ」と「幅」が必要ということを表したイラスト

足場の高さは、そのジャンルを読んだ量。高いほど遠くが見えます。

足場の幅は、どれくらい多くのジャンルに手を出したかで決まる。広いほど、世界を広く自由に動き回ることができます。

足場を少しずつ積んでいくことで、今までの自分とは違う目線で物事が考えられるようになっていきます。

そう考えると、「ちょっと気になるけど、このジャンルは自分に関係ないし読んでもしょうがないなー」とか、「読んで得するわけでもないしなー」とか、その本を読むまでの壁みたいなものがなくなる気がします。

とりあえず読んどきゃ足場のブロックは増えるみたいですし。

正しい本の読み方とはコレだ!…ではなかった

本のイラスト

脳科学で発見!頭を磨くための、たった1つの本の読み方はコレだ!!

……ということは書いてありませんでした。

逆に私がこの本を読んで感じたのは、これといった正しい読み方なんてなくて、もっと自由に読んでいいんだなーってことです。

読み切れないと思うような、難しい本を頑張って読んでみるのもよい。

買っただけで頭脳は進化してるから積読本にしておくのもいいし、ファッションアイテムの見栄として持っておくだけでもよい。

パラパラと速読して50パーセントわかるだけでもいいし、自分の軸となる本を何十回と繰り返し読むのもよい。

紙の本にも電子書籍にもそれぞれよいところがある。

こう並べてみると、結局なんでもいいんかいっ!て感じですが、それぞれの読み方の良いところを、脳科学の見解や茂木さんの言葉でしっかり説明されていて、なるほどなーと納得できます。

飽き性にオススメの読み方!「複数」を「同時進行」で読もう

中でもいいなと思ったのが、「複数」を「同時進行」で読むことです。

私すごい飽き性な上に読むのも遅いので、「なんか、飽きた。。」と途中で投げ出すこともしばしば…

茂木さんはそんな飽き性な人に、複数の本を同時進行で読むことを推奨しています。

 「あんまり気が乗らないな」という本を、何日もかけて最後まで読みとおさなくていい。そんなときは、さっさと別の本に移ってまた10ページ読む。

「その日の気分」というものもあるでしょうし、また気が向いたら前の本に戻ってくる。今日は小説が読みたいけれど、次の日にはノンフィクション、という気分かもしれない。P166

この読み方のおかげで、読書へのハードルがグンっと下がったように思います。

コレを読みとおさないと、次にいけないッ…!という謎の義務感から解放されました。

複数の本を同時進行で読むメリットはいっぱい

ベッドの上にたくさんの本が置かれている写真

また複数の本を同時進行で読むことには、多くのメリットがあるみたいです。

さまざまな本を同時に読むことで、それぞれの文体の違いや、主張の違いがよりわかりやすくなる。

そうすることで、自分はこんなタイプの文体が好きなんだなぁとか、Aと言う人とBと言う人がいるけど自分はこの人に共感できるみたいだ、など自分の好みが見えてきます。

どうやらそれぞれ主張は違っても、すべての人は「自分の意見が正しい」と信じている。だからこそ世界には絶対的な正解が存在するわけでなく、自分がたまたま、ある人の主張する感覚を好きなのだな、ということもわかってくる。

それが「自分の感覚(センス)を見つける」ということであり、「自分の判断力を身につける」ということなのです。P167

私は色んなブログを読むことが好きなんですけど、上記はブログにも通ずるところがあるなぁと思いました。

できるだけ多くの本に触れて、「こうでなければいけない」「こうあるべきだ」という呪縛から解放されることが、ぼくは”本当の知性”ではないかと思うのです。P167

複数の本を同時に読むことで、より自分の視野を広げることができるみたいです。

おまけに飽き性でも続けやすい読み方なので、「読書したいけどなかなか続かない…」という人はぜひ試してみてください!

最後に

こういった読み方指南本を読むと、一時的に読書への意識が高まるんですけど、このモチベーションを継続するのがむずかしかったりする…

ネットでもリアルでも「本読め」ってよく聞きますが、習慣ができてないとなかなか続かないんですよね。

まぁ本を読まなくてもどうにかなるわけではないので、自分の気になる本を楽しみながら読んでたらいつの間にか読書の恩恵を受けていた!っていうのが私的には理想ですね。

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