元日本一のニートphaさんの新著『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』を読みました
phaさんの本は何冊か読んだことがありますが、本書もゆるい感じでありながら参考になることが多く、面白かったです
ということで『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』の感想・要約を紹介したいと思います!
目次
がんばりすぎず、ゆるくいろんな知識を身につける方法
本書を書いた理由は、「どうやったらphaさんみたいになれるんですか?」と聞かれることが多いからとのこと
phaさんは京大を卒業するも、28歳で退職してニートになりました。超めんどくさがりやな著者が編み出した、ゆるく頑張りすぎずに知識を身につける方法が紹介されています
学びたいことがあるけれど、めんどうくさがりでなかなか知識を身につけられない…そんな人にオススメの1冊
「勉強」、つまり何かを学んで実践に生かすということは、学校を出てからも何をするにも必要となるものだし、勉強の基本さえ押さえておけば、一般的な生き方のレールから外れても、どこで何をやってもやっていけるんじゃないかと思うんですよね。
勉強というのはコツさえつかめば、わりと楽しいことでもあるし。
そういう感じで、そんなにがんばりすぎずゆるくいろんな知識を身につけられる、僕なりの方法をまとめてみたのがこの本です。
「それはphaさんのように能力がある人だからできることで、自分には無理だ」ということだ。
そうかもしれない。
たぶん、僕には何かの能力があるのだろう。
この本はそんな僕が身につけているものをいろんな人におすそ分けして、僕みたいな感じで生きられる人をもっと増やしたいと思って書いたものだ。引用:人生にゆとりを生み出す 知の整理術ーあとがき
『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』の目次
このような内容になっています
- 1章では「インプット」について
- 2章では「アウトプット」について
- 3章では「モチベーションとスケジュール」について
デジタルよりアナログを大切にする理由
めんどくさがりやが編み出した効率的な学び方!と聞くと、デジタルを駆使したものを想像しますが、その真逆。
基本はノートとペン。本は電子書籍より紙の方が良い。覚えるには5感を使う。
など、アナログの感覚を大切とのこと
またノートの使い方や、読書記録のとり方なども紹介されています
たしかに、電子書籍で読んだ本よりも、紙で読んだ本の方が記憶に残っているような気がします
アナログで取り入れて、デジタルでアウトプット
何か覚える際は「アナログ」がいいけれど、何かを考える際は「デジタル」がよいとのこと
人に教えると知識が身につくといいますが、そう都合よく話を聞いてくれる人はいません。そんな時に便利なのがツイッターやブログ
僕は何か思いついたことや考えたことは、何でもすぐにツイッターやブログに書くようにしている。
それは、考えていることを言葉にすると、考えが前にすすむからだ。
勉強というのはデジタル情報とアナログの間をひたすら往復する行為なのだ。
デジタルをアナログにしたり、アナログをデジタルにしたりを繰り返しているうちに、「なんか知識が身についている」というのが勉強というものだ。
取り入れた情報をデジタルにする(=言葉にする)ことで、自分の考えがすすむし、知識が身につく。
私もブログを書いていると感じます。頭の中でモヤモヤしていたものを言葉にすることで気分がスッキリするし、読書記録を残しておくと本の内容が記憶に残りやすいです
また後で読み返すのもなかなか面白いですよ
ブログを書いている人・ネット好きは共感できる内容
15年ブログを書き続けているphaさんのブログ論的なものもあり、ブログ書いている人は参考になると思います
「いろいろなことを深く考えたい」「考えたことや調べたことをできるだけ覚えていたい」と、僕はそういった理由でブログに文章を残し続けている。自分のブログを読み返すと、自分がどういう思考を辿ってきたのかとか、どういうことに興味を持って生きてきたかの変遷が全部わかるようになっていてとても楽しい。
物事は何でも、「自分自身のため」「自分が好きだからやっている」という点がないと長く続かないものだ。自分自身のために何かやっておすそ分け的に他の人の役にも立ったらいいな、というくらいがいいスタンスだと思う。
ブログのいいところは、人に見せる外向きのベクトルと自分用の内向きのベクトルのバランスを、ちょうど半々くらいで保てるところだ。
「外向きと内向きのバランスが良い」というのブログのいいところですよね。でもここらへんのバランスは人により微妙に違うと思います
とにかく読まれるために、人の役に立つために書くのもいいけれど、それだけだと疲れてしまう。自分なりのブログスタンスを見つけたいところです…
ツイッターの活用方法や、文章を磨く方法も
ブログを書くにあたって、ツイッターの使い方なんかも書かれています。長い文章を書くのが苦手な人は、ツイッターが良いウォーミングアップになるとのこと。
ブログやツイッターで自分の言葉にするのがよいのはわかった。しかしいざ何か生み出そうとしても、どうしていいかまったくわからない…という人もいますよね。そんな時は「パクる」ことを推奨しています
ブログに限らず、その他SNS、絵、音楽、写真など、何か自分を表現する際に「誰かをパクる」というのはある程度必要だと思います
「パクる」というと悪いことのように思えますが、最初から完全なオリジナルなんて存在しなくて、みんな誰かに影響を受けています。色んな人の影響を受けた集合体が自分だ!と開き直ってどんどん真似たい
世の中におもしろい本や文章はたくさんあるけれど、ときどきその中でも、「これはわかる」「なんかしっくりくる」「この人は自分の仲間だ」という感じにグッと迫ってくる種類の文章があるはずだ。
そういう本は著者と自分の脳のタイプが似ているのだ。物の考え方や感じ方など、脳の使い方が自分に近いから、強く「わかる」と感じるのだ。そういうものをマネるとやりやすい。
またパクっても陳腐にならない方法としては、「形を真似るのではなく、気持ちをマネる」こと。はじめはぎこちないけれど、そのうち自分なりの味付けが行われて、それが個性になっていきます
教養が身につくマンガガイドが面白そう!
付録としてphaさんオススメの漫画ガイドがあるのですが、これがまた面白そう!
自分の興味のないジャンルでも、漫画なら楽しく読めますね。気になったものをいくつか紹介します
天界にある動物の「デザイン室」では、神様(クライアント)からのムチャ振りを受けて、日々さまざまな動物がデザインされていた。「ユニコーンってなんで存在しないの?」「美味しい生き物の条件って?」「海で最強の動物は?」「蛇と鳥、どっちが強い?」など、面白くてためになるコメディ満載!!
引用:Amazonあらすじ
あるときは信長、秀吉、家康に仕えた武士。またあるときは千利休に師事する茶人。そしてまたあるときは物欲の権化。戦国~慶長年間を生き抜いた異才・古田織部。甲冑、服飾、茶、陶芸、グルメetc. お洒落でオタクなこの男こそ、日本人のライフスタイルを決めちゃった大先輩だ!!
引用:Amazonあらすじ
そこは近代日本ぽくも幻想の、詩人たちが住まう架空の街。
実在した詩人の自伝ではなく、萩原朔太郎や北原白秋らの作品から受けた印象をキャラクターとして創作された、詩人たちと近代日本の業と罪と狂気の物語。
引用:Amazonあらすじより
読むとなんだか読書欲が高まる“名著礼賛"ギャグ! 本を読まずに読んだコトにしたいグータラ読書家“バーナード嬢"と、読書好きな友人たちが図書室で過ごすブンガクな日々──。
引用:Amazonあらすじ
まとめ
『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』感想・要約まとめ
- めんどくさがりでもゆるく勉強したい人必読
- 覚えたいことはデジタルよりアナログがいい
- ブログやツイッターを始めてみよう
phaさんの著書はゆるい雰囲気ながらも参考になることが多くて面白いですよ
以上、『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』の紹介でした!
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